出版までの作業や手続きを終え、先日はじめてのKindle本が販売を開始いたしました。
自分の本の出版と聞くとハードルが高そうですが、今ははたくさんの方がKindle出版についての情報をアップしてくれていますので、思っていたよりも難しくなかったというのが正直な感想です。
ただ、難しくないとはいえ初めてのこと。色々と困ったことや迷ったことはあります。
そこで今回の記事では、これから初めてのKindle本を出版する方に向けて、僕が実際に困ったことをまとめておきます。
この記事は2017年にKindle出版をしたときの経験をまとめたものです
そもそもKDP(Kindleダイレクト・パブリッシング)とは?
ここでは詳細な説明は省きますが、簡単に言うと自分が執筆した書籍を、Amazonが提供している電子書籍「Kindle」専用の本として販売できるということです。
一般の出版社からの販売と違い、本屋の店頭に並ぶことはありませんし、Amazon以外の電子書籍配信サービス(楽天Koboなど)でも販売されません。
ただKindleで本や漫画を読むことは一般的なものになりつつあるので、Amazonサイトで自分の本を販売できれば売上も期待できます。
KDPのメリット
- 出版コストは無料
- 48時間以内に販売開始できる
- 世界中のAmazonで販売可能
KDP最大のメリットは何と言っても出版・販売が無料で出来ること。
出版社から本を出す場合は著者のコストはないんだろうけど、僕たちのような一般人が出版できる可能性は低いですし、自費出版の場合は製本コストがかかるので、売れなければかけた費用がマイナスになります。
なのでぶっちゃけ、利益を考えず1冊は自分の本を出したいって話なら誰にでもできちゃうワケです。
もちろん売れた分のロイヤリティは入ってきますしね!
KDPのデメリット
前述のとおりKDPで出版することにデメリットは特にないのですが、基本的に内容の執筆・編集・出版手続きと全部自分でやることになりますので、ある程度の時間がかかります。
KDPは1冊売れる事にロイヤリティが支払われますので、気合いを入れて100時間かけて出版しても、売れなければ1円の利益にもなりません。
時間対効果で考えると、全くの無駄ということもありえます。
また詳細は後で書きますが、Amazon側が誤字脱字や本の構成をチェックしてくれることはないので、販売後に読者から言われて気付くということも。
このあたりはKindle出版をする目的にもよりますので、自分にとってメリットがあるかどうかをしっかりと考える必要があります。
出版にあたり参考にした記事
上記の記事で説明されている通りにやれば問題ないのですが、いくつか記載がなくて困ったポイントがあったので補足しておきます。
改行・改ページ・太字について
僕はブログ記事をKindle化したので、基本的にブログ記事を編集していく作業だったのですが、出版後に購入してくれた方から言われて気付いたのが、改行と改ページについてでした。
というのもブログでは1行空けるだけでかなり見やすくなるので、同じように1~2行の行間で編集したんですが、Kindle端末やアプリで見るとかなり行間が狭いんですね。
なので個人的にはブログ記事で空ける行間の2倍(ブログが1行なら2行空ける)で編集するといいのではないかと思います。
また、記事単位での改ページはしていたんですが、見出し毎に画像を挿入する場合など、ページの途中で分断されると非常に見づらいので、ある程度の文量があれば見出し毎の改ページをオススメします。
もう1点。
ブログ記事ではよく使用する太字ですが、Kindle本で使用すると見出し3のデザインとほぼ同じになってしまいますので、使用しないほうがいいでしょう。
ただこのあたりは本の内容によっても適切な編集が変わると思いますので、ご自身の目で読みやすいように編集してください。
本文中の画像の挿入について
本文中に画像を挿入したい場合は、でんでんマークダウンにあるように、
![代替テキスト](img.jpg)
で問題ないのですが、最初は意味が分からずにここでかなり時間をとられました。
画像は僕が編集した実際のテキストエディターなんですが、右側の(img.jpg)の部分には、自分が画像を保存した際につけた名前と拡張子を記述します。
この場合、(彼女との出逢い.png)ですね。
自分が【あああ.png】と保存しているのであればその通りに記述します。
注意しなくてはいけないのは、拡張子を正しく記述すること。
画像によってはjpgだったりpngだったりすると思いますので。
あとは1つのファイルの中にテキスト・カバー画像・本文中の画像をまとめておいて。
でんでんコンバーターで変換する際に、一括でアップロードすればOKです!
ロイヤリティについて
ロイヤリティは35%と70%から選べるので、何も考えなければ70%でしょ!っとなるんですが、70%では配信コストがかかるので注意が必要です。
記事内では1MB事に15円と記載がありますが、現在は1MBあたり1円となっています。
僕のKindle本でいうと約2MBしかないので2円しかかかりませんが、容量が大きくなればその分配信コストは増えますので、自身のファイルサイズによって判断しなくてはいけません。
また、ロイヤリティ毎の最低価格があって、70%の場合最低250円の価格をつけなくてはならないので、それ以下の金額では35%しか選択できません。
僕のKindle本の場合、配信コストは問題ありませんでしたが、販売価格を200円としたかったので35%になっています。
※追記
現在はロイヤリティを選ぶ基準が2017年とは変わっているようです。
まとめ
この他にも税金についてなど面倒くさい項目があるのですが、参考記事を見ながらやれば設定できましたので省略しています。
自分の資格や仕事の経験など、Kindle化して価値のあることはたくさんあると思いますので、興味のある方はまずは1冊出版してみるのもいいかもしれませんね!
それではまた!!
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